ねとすたシリアス 前編1〜3見ながらメ

おまたせしました。ネットの最前線を語る「ねとすたシリアス」をお届けします。
ここではあえて、あわかりやすい話はしません。余計なウケも狙いません。
ストレートな真剣勝負で論者が意見をぶつけ合います。
時に厳しく、時に退屈かもしれません。しかしじっくりと耳をすませば
きっと新しい発見があります。
混沌とした世界を明らかにするための知的バトルが今始まります。

http://www.nhk-ep.co.jp/netstar/serious/index.html

だ、そうです。
お前は誰と戦っているんだ…ととりあえずツッコミつつ。
硬めな雰囲気を醸し出してはいるけど、そこはねとすた。滲み出るエンターテイメント魂。
ナイスな司会で話を継いでくれる立川氏、
「この先生きのこるには」ネタを言い直してまで使う白田先生、
ドラマ見てる奴はリア充スイーツ(笑)と言い放つ濱野氏【*語弊*あり】、
ギャルゲ辺りを絡め始めたところからターンを開始する黒瀬氏。
各人分かりやすく語ろうとしてくれるし、
要所要所で白田先生がまとめ発言や提議をしてくれるので、
ニコニコ好きならおもすれーと言いながら見れる動画だと思う。
ただ、「意見のぶつけあい」とか「知的バトル」とかはあんまりなし。
まずは現状確認程度ですが、非常に聴き甲斐のあるコンテンツです。
やるじゃんねとすたって感じです

前編その1 インターネットの基本構造について

youtube版→http://www.youtube.com/watch?v=fsVTRFUDTas
ニコニコ版→http://www.nicovideo.jp/watch/sm6711896

取りあえず抑えておくべき単語は何か?

アーキテクチャとエコシステム(生態系)が例として上がる
カタカナばかりだと日本語でおkと言いたくなるんだが
確かにカタカナじゃないと表現できない美妙な意味とかもあるんだけれど

黒瀬氏 逆境というかアウェーというか専門外といいたいのか 
若干畑違いかと緊張している様子

ネットの構造・仕組みを話すことが難しい

従来のメディア論とネット論の違いをさくっと語る白田先生
新聞・テレビなどの従来から語られてきたメディアは、
アーキテクチャは確定していて変化するように見えても用途が変わっていった
というレベルでしかなかった。

が、ネットでは

   ユーザ
    ↓
ネ  アプリケーション
ッ  仮想マシン・プラットフォーム
ト  TCP/IPプロトコル

こういう構造で社会に影響を与えていて
技術の発展や新発想でプラットフォーム・アプリ階層がめちゃくちゃ変化してしまって
なかなか上手いこと語りづらいと。そんな感じか

こういう形の整理したのがアーキテクチャの生態系という本らしい
ちょっと読んでみたくなったな

アーキテクチャの生態系

アーキテクチャの生態系


その1最後のほうで、序盤でちらっと口にされた
「ネットの構造の話はしにくい。コンテンツの話ばかりになってしまう」という話の解説が入る
コンテンツというのは作った人(場所)がはっきりしていて、そこに接触することも容易く完結しやすい

だが、ネットは各種サービスが発生したり派生したり共生したり棲み分けたりシェアを競い合ったり負けコンテンツは消えていったり、生態系のような仕組みになっている
設計者(個人)の意図を超えてぐにぐに成長していったりもすると


ニコニココメントより

「どこの層に向けた動画なんだ?」

俺俺
ニコニコが好きで、評論とか批評に興味がある人たちじゃね? ニッチだなぁw
ちなみにイナバはyoutube板のボカロ本スレからこの動画を知りました。
あそこの人たちって本当にミクやボカロという単語に対する反応がすばやいw
youtube板あたりで議論隔離されてる人たちとか批評ぽいことしてる人とか、
こういうのはジャンル外なのかなぁ

その2 ニコニコ動画のコメント機能について

youtube版→http://www.youtube.com/watch?v=QYVstzONkvA
ニコニコ版→http://www.nicovideo.jp/watch/sm6711991

始まりはネット生態系に関する洞察
シリコンバレーを例に有象無象のネットベンチャーが淘汰されていく様子がまさに生態系
「ネットベンチャーはどこが受けるか分からない。追っかけていって成長から学ぶというのが難しい」

非同期コミュニケーション
イナバはこの言葉を聴くとプレイバイメールのゲームを思い出します。
定期更新型とかとも言われるジャンルですねー。
ハガキとか送って結果が一月後ぐらいに郵便で来る奴ね
いまでも電子メールとかCGIとかでやってるところあります 話が大分ずれてますが

ニコニコの初期思想の話はどっかで読んだなぁ
このへん?
http://blog.nicovideo.jp/2007/08/post_157.php
http://www.4gamer.net/games/005/G000570/20090122066/

AntWaveの設計思想とかも近いように思う

ニコニココメントより引用

ネトゲーの空間内でみんなで動画を見るみたいな構想だったのか・・・」
「もろ攻殻機動隊の9話w」
2chねらー大喜びだったアレですね分かります
うーん…昔、2chで街プロジェクト、とかありましたよね(いまもありましたプロジェクト街

アレが目指してのもニコニコの初期思想・電脳世界で皆集まって遊ぶ…だったのかしらん
ちょっと趣味が合わなかったんで接触はしてなかったんですが

ニコニコのコメントによる擬似同期の話

この辺の話はいろんな人が語ってましたねー特にサービス始まったあたりとか
いまでこそ当たり前のように擬似同期のコメントを見てますが、初めは本当に衝撃的でした
コンテンツと感想(反応)が同じ次元にあって、さらにそのコメントが自分の視聴時間軸にあわせて流れてくるんだもん
ありそうでなかったとはいえ 2chでの実況とかはすでにあったか
みんなでワイワイいいながら一つのモノを見てるってシチュは結構あってそれがまた楽しいのよね
最近のDSとかWiiとか、そういう「感覚」を提供するサービス受けているように見てる
技術の向上がそういう当たり前の「感覚」を表現できるようになってきたのか
(レースゲーをしてるとコントローラと一緒に体が動く→体と一緒にキャラも動くのが感覚として正しかった)
逆に言えば、高い技術力で作るものが結局感覚の発生装置でしかないというのは如何なものか
と思ったけど別に構わないか

ニコニコ・コメントより

「確かコメントの衝突判定絡まりで取っていたはずだから、衝突上等なら特許避けられるんだけどね」
そんなとこで特許とってたのかー ググって確認

「思想はおろか、当初は構造すら違っていたけどね、自前で動画のホスティングしないし」
それこそ最初期のニコニコ動画は「非同期型ライブというサービスの一部としての動画」だったわけですもんね
いきなりyoutubeに蹴られて動画サイトにならざるを得なくなったけれどw
そういえばニコニコ生放送機能ですが、
ピアキャス+掲示板とか他の配信系サイトと差別化出来てるんでしょうか

日本語の滅びるときって読んでないんだよなー
うーむ、特定の言語を知らないと接触できないコンテンツってそのうちになくなるんじゃないだろうか
もう少し高機能な翻訳ソフトが出現して、自国語が分かればどんなコンテンツも楽しめるよ、
って方向に行くんじゃないかと

外国の方がHatsune Mikuとか言ってるのを見るとびっくりですよね
ただ日本人の会話の中に英単語とか入ってたりするんで別に驚くことではないのではー

その3

youtube版→http://www.youtube.com/watch?v=8cr4ZLnS2m8
ニコニコ版→http://www.nicovideo.jp/watch/sm6712158

日本語の広まりは以前からあった流れ、というのが黒瀬氏の意見
ニコニコのコメント
「日本語が広がって行く様子を、日本人が実感しやすい環境ができてきたってことでは?」という意見にイナバも同意
日本人がほいほい行けて、色んな国のコメントが見られる環境がたまたまyoutubeだったと

ネットの文化とアニメ等のキャラクター文化は相性がいい
作者性がなくなる・製作者の意図を超えた成長(?)をするキャラクターたち
で、今回の名言
初音ミクは厄介」by黒瀬氏
キャラクターだし歌声合成ソフトというプラットフォームだし、キャラと作者性の関わりとか
確かに厄介なんだよねー どこから語っていっても何か零れ落ちてしまう

ギャルゲー → キャラ萌え → 二次創作 
→ それをファンが読み、時に公式が反応し →更に創作が増える


みたいなループが従来のキャラクターを取り巻く環境、キャラクター中心のループだったが、ニコニコにおいてはその中心をタグに奪われてしまった、と

踊ってみたタグが付いて、そこから飛んでしまったら別世界、
イナバはそういうの面白いと感じるかな
見慣れないタグは飛んでみて大百科で調べる
どうしてもネットって好きなものばかり見知ったものばかりを手にとってしまう傾向があるので、そういうタグを、新しいモノに触れられる機会として活用中