ああああ

[ニコニコ動画][卓ゲm@ster]

スリードラゴンアンティの記事消してしまった・・・。うわぁ。
だが、俺は負けない。何度でも書いてやるさ

使用ゲーム:スリードラゴン・アンティ
ジャンル:カードゲーム(非トレーディング)
製作者:がんびっとP

D
がんびっとPのマイリスト
リンクはストーリーが始まった第一話。
これ以前には、ゲーム解説版・テスト版?があるが、ここから見ても問題はないと思う。
とりあえず見てみて気に入ったり、最初から見ないといやんって人は最初から。
ゲームルールはニコニコ大百科の記事で確認するのがいいかも。
(しかし、大百科は変なところが変に充実している)



このスリードラゴン・アンティ。
D&Dというゲームのファンタジー世界の中で遊ばれているゲーム、という背景を持っている。
世界観に深みを与えるためのゲームの設定のひとつが現実に遊べるようになったんですな。
海外のファンタジーモノってその辺気合はいってたりするのが多くてよいよい。



ファンタジー世界の遊び場といえば酒場!
というわけで、このゲームは酒場で遊んでであろうだけあって、ルールは単純しかし、奥深い、素敵なゲームです。
賭博の匂いがしそうなところもそれっぽいですなw



簡単にルールを説明すると、このゲームにはドラゴンや人間のカードがありまして、それぞれ「強度」と呼ばれる数値と「特殊能力」を持っています。
プレイヤーたちは、掛け金を出し、3枚のカードで1つの「編隊」を作り、その合計の強度で勝敗を競います。もちろん大きいほうが勝ち。
そして最も大きい強度を出したものが、掛け金総取り。
それを繰り返し、所持金0のプレイヤが出た時点で、最も所持金の多いものが最終的な勝利者。となります。
(ざっくりしすぎなので是非上記の大百科を参考してください)



このゲームを面白くしているのは、各カードに備わっている「特殊能力」です。
例えば、『レッドドラゴン』には『最強の編隊を持つ対戦相手は金貨1枚と無作為に選んだ手札1枚をあなたに支払う』 という能力があります。
他にも、捨て札を回収したり、手札を増やしたり、所持金をやりとりしたり、かなり戦略の幅が広がるポイントになります。
更に言えば、これらの能力は基本的に、直前のプレイヤーよりも強度の低いカードを出さなければ発動できないため、「強度高めのカードを出せば、自分は能力を出しにくいうえ次のプレイヤに能力を発動される」「強度低めのカードを出して自分は能力を使いつつ、次の人を牽制」など、深い読みが可能になる。
更に更に言えば、ゲームの時間を区切る「ラウンド」「ガンビット」という概念は、カードを出すタイミングに大きく影響を与えるので、TPOに沿ったカード運用が必須になる。



他の細かいルールも、非常に単純ながら、ゲームの奥深さを二倍三倍にしてくれる面白さを持っている。
敷居は低く、懐が深い。良いゲームのお手本のような構成だと思う。
ちょっと抽象的な言い方になるが、このゲームの凄いところは、運だけでは勝てないが、運がなければ勝ちにくいという構造だろう。
頭を使わなければフルボッコ、必死に考えても手札が悪ければどうしようもない。ともいうがw
麻雀とかも同類かな。
この手のゲームバランスというのは狙ってもなかなかうまくいかないものだ。



さて、ゲーム自体もかなりおもしろいが、この動画もまた面白い。
■丁寧な解説
解説編その1その2と二本もの動画を解説にあてていて、これを見て対戦動画を見ればルールは把握できるだろう。
また、対戦動画の最後には毎回小鳥さんによる寸評と解説が入る。
これがまたわかりやすく「あの一手にはそんな意味が!」と感心すること請け合いだ。



■画面構成の妙

卓ゲm@ster系の動画で一番問題になるのが、画面構成だと思う。
基本的にキャプチャできるわけがないので、自分でゲーム画面を作らなければならないのだ。

このシリーズは基本的に上記のような三層構造になっている。


上層→手札・カード能力・会話パートでは場所の名称
中層→キャラ・場の情報
下層→会話・思考


動画では、これらがサクサクと更新されていって、常に見たい情報が画面内にある、という状況を作り出している。
動画って「あれってどうなってたっけ」というときに、参照しにくいので、こういう部分でストレスレスに視聴できるのは非常にありがたい。



■モチベーションを描く(特にSP編)
架空戦記界隈では、アイドルが異世界にぶっとんだりしても765プロではよくあること」で済んでしまうし、その世界の流儀にあっさり染まってしまうことが多い。
「現実世界に戻ろう」というモチベーションで動いているはずが、ゲーム世界内部のシナリオに引っ張られて、薄くなってしまったりとかね。
まぁ、わざわざそんなことを気にするような人は架空戦記なんて見ないと思うけれど、やっぱり背景はしっかりしてるほうがいい
SP編では、PSP版の諸設定を拾いながら、うp主の趣味を加え、アイドルたちがゲームする動機をしっかり作り出し、破綻なく描いている。
これがまた、アクロバティックで、でも「あり…かな」と思えるのが面白いw
架空戦記とノベマスのいいとこどりをやってのけたのだ。



■アイドルたちの心理描写
アイドルたちのキャラクタによるプレイスタイルの差が上手だ。
特に、やよいに弱いいおりん(番外編)や千早スパイラル(4U)やSPの961勢はイイ。
彼女たちの心理を垣間見ることで、単なる観戦動画ではなく、一歩踏み込みつつメタになる視線を確保している。
さらにいえば、彼女たちの心理を詳細に描くことで、ゲームの流れに対する理解も深まる。
心理描写ながら、同時に丁寧な解説にもなっているのだ。つまり、この動画の見易さは、常に解説状態で画面を見ているわけだな。



■安定したうpペース
これは大事w
最近のハイペースは、動画の神が降りている、らしいので続かないかもだけど、それ以前からコンスタントにあげているので、安心して見続けられる。



この題材になったゲームも、この動画も、当たり前のことをきちんとやったらスゲエ面白いことになったという印象を受ける。
やっぱりそれってすごいことなのだ。
イナバは。がんびっとPのスリードラゴン・アンティを応援しています。